AKIBA BLOCKCHAIN SUMMIT 2018

先週末の10月20日に東京の秋葉原でブロックチェーン企業数社が共同して「AKIBA BLOCKCHAIN SUMMIT 2018」を開催した。

同コンファレンスでは、アソビモ(株)の近藤克紀社長及び同社と関連の深い企業の各代表者から、各企業の取り組みが紹介された。本年初夏に販売が開始されたASOBIコイン(ABX)は、同社のゲーム内アイテムの購入に用いられるトークンから、将来、デジタル・コンテンツの流通(特に、二次流通)プラットホーム内で使われる仮想通貨へと発展することが期待されている(ASOBI MARKET のロードマップはこちら)。

ASOBIコインは、近く、世界各地の取引所に上場される。また、ASOBIコインは、自社の関与する新しい仮想通貨取引所、Cieloへの上場も計画している。同コンファレンスで講演を行った、Cielo取引所の立ち上げを主導するBitsmit Inc.の社長、瀧澤成承氏は、「日本人が本当に必要とする仮想通貨取引所を提供する」と述べた。日本国内の仮想通貨取引所のビジネスが度重なるハッキング被害に揺れる中、同社は、独自のセキュリティシステムを採用した強靭なハッキング耐性を有する取引所を提供するという。また、同社は、これまで、BSI( Bitsmith System Inspection )というICO案件の評価指標を開発し、それに基づいた仮想通貨の価値評価を支援する事業を展開してきた。Cielo取引所では、上場する仮想通貨にこの指標を適用して、投資家の投資判断に資するサービスを提供する。

また、XBANK inc. の社長,中西威人氏は、自社が参画するCROSSプロジェクトを紹介した。同プロジェクトは、ブロックチェーン技術を使い商品・サービス・情報・資産などの存在価値を担保し、トークンによる商品の販売や保管を可能にする「分散型価値交換プラットフォーム」実現するものである。同プラットホームで採用されるXwalletは、グローバルフレンドシップ株式会社が開発した電子割符セキュリティ技術を用いており、これによって、世界最高レベルのセキュリティー・レベルを実現するとしている。

日本国内の仮想通貨取引所のビジネスが、度重なるハッキングや当局の規制・介入に遭遇してそのビジネスモデルの見直しを迫られている中、Cielo及び CROSS という新たな仮想通貨取引のためのプラットホーム事業の出現が、方向性を見失った日本発の取引所ビジネスの現状に一石を投じて行くことを期待したい。

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