今週初めの10月16日(火曜日)頃、暗号通貨市場は約10%上昇し、反転の切っ掛けをつかんだように見える。そして、XRPについては特に当てはまる。 XRPは現在、時価総額第3位であり、第1位と第2位のBitcoinとEthereumに続く位置にある。
RippleとXRP、そして、ホワイト・ハウス
RippleのChief Market Strategist である、Corry Johnson氏は、Breaker Magazineとのインタビューに答えて、「Rippleはトランプ政権との交渉に入っており、ホワイト・ハウスは同社のビジネス・ベンチャーを支援するマインドになっている。」としている。 Corry Johnson氏は、RippleとXRPに関する一般市民の認知を高めるという同社のミッションに基づいて行動する立場にある。トランプ政権は、XRPとRippleが、多数の企業群がひしめき合う暗号通貨とブロックチェーン市場にあって、頭一つ飛び出して優位に立った企業と認識しているという。
現在、ビットコインを初めとする暗号通貨のマイナーの大半は、中国企業によって支配されている。しかし、Rippleの世界的・革新的企業としての地位とその影響力をもってすれば、トランプ政権は、Ripple社が生み出した暗号通貨XRPが、成長著しい中国の台頭を抑えるための有力な武器になり得ると見ているのだ。なぜなら、XRPのコンセンサス形成には、ビットコイン等の場合に必須となる、マイナーの存在を必要としないからである。
世界貿易機関(WTO)のレポート
Standard ChatteredやSantanderを含む世界各地の大手銀行が、既にRippleNetを採用しており、それによって、国境をまたいだ高速で安価な国際送金を実現している。そして、最近のxRapidやXPringのような新しいシステムの登場が、サービスの向上に拍車をかけている。世界貿易機関(WTO)は、本年(2018年)の10月に発表された年報(“The 2018 World Trade Report”)において、XRPとRippleが世界経済システムにおけるいくつかの真の発展的変化をもたらし、国際的なビジネスがどのように執り行われるに、革命的変化をもたらすと述べている。このレポートは、「世界貿易の未来 – デジタル技術がグローバルな商取引をどのように変えているか」と題されている。
既出のCorry Johnson氏はTrump政権との進行中の交渉に関する詳細を明らかにしていないが、物事は好ましい方向に動いていることは明らかだ。そして、その話の詳細が公開されれば、XRPの価格上昇の引き金を引くことになるだろう。XRPの価格チャートは、テクニカルに見れば、今週初めの急騰後下落せずに水準訂正を果たし、週末までに次の上昇への備えが完成したパターンを形成している。